今日も時折、滝のように雨が降りましたが、
運良く、被害にあわず、本宮大社周辺の
観光時は晴れて太陽も顔を見せてくれました。
今のところ順調です。
人生日々ぶつかり稽古 洋裁作品をUPしています。 他に旅行記や闘病記なども。
海岸線を縫うように電車が進み、19時近くに紀伊勝浦に到着。
2泊する「かつうら御苑」
駅からも歩ける距離で、
オーシャンビューの部屋と露天風呂の雰囲気が気に入り
ネット予約した。
朝起きると、日が出ていた。
いつまで持つだろうと思いながら、熊野交通のバスで那智山へ向かった。
勝浦駅のバスチケット販売所で
熊野古道散策フリー切符(3日間有効)を買おうと思って
「周遊切符をください」と言ったところ、
「何処に行くんですか?」と聞かれたので、
「今日は那智山です」と答えると、那智山までの周遊切符を
買うようにすすめられた。
「それじゃなくて、周遊切符なんですが」と言ったのだが、
「これです」と言われバスの発車時間が迫っており、
急いで那智山のお得切符を買って乗車した。
これが後で、裏目に出たのです。
※結局、買わされたのは、那智山周遊きっぷであった。
目的であった、「熊野三山・古道散策フリー」3日間有効で
¥2500は、窓口にすら案内がなかったので、
別のバス会社だっのかしらん?と思った。
家に帰ってから、もう一度ネットで調べたら、
やはり熊野交通で、勝浦駅前(出札所)で販売と書いてあった。
やられましたわ。。。
最初の目的地『大門坂』に到着。
この日のためにトレッキングシューズまで購入したのだ。
活躍してくれよ~。
とうとう小雨が降ってきた。
傘を用意しながら大門坂に入った。
歩きだした途端に、門のように立ちはだかる「夫婦杉」
いきなり巨木が出迎えてくれるので、ほんとに驚いた。
緩やかな石段であるが、多くの人が歩いたので
石が丸く、しかしながら苔むしているので、
ツルツルと滑るのだ。
雨で路面が濡れ、いつも以上だろう。
トレッキングシューズのおかげで、あまり滑ることもなく
また、足首がホールドされているので、
石段がとても歩きやすかった。
そんな私達の横を、サンダル履きやパンプスの人たちが
歩いてくる。
どんな場所なのか、事前に下調べをしないのだろうか?
小雨がやむと、急に靄が出てきた。
天気が良いに越したことは無いが、なんとも幻想的な世界が広がり
雨降りの嫌な気分もしなかった。
緩やかな坂道であるが、大門坂は結構キツイ感じがした。
那智大社へ到着。
最後の石段を登り、社前の休憩所にて
身支度をしていると、急に豪雨になった。
山々が白く煙り、靄が雲に吸収され、
雲になっていった。
小雨になり、那智大社を参拝し、
隣接する「那智山青岸渡寺」を参拝した。
神社と寺が隣接していることもあり、
お寺にて、柏手を打つ人続出 (゚Д゚≡゚д゚)エッ!?
そこから少し下ると、いよいよ那智の滝が見えてきた。
『何事も手順が必要』
寺を出て、三重塔に向かう。
ガイドブックやTVなどでよく見る風景が広がった。
背景が青空ならもっとよかったのだが、
見たいと思っていた風景が広がり、天気などどうでもよくなった。
長年行きたい、見たいと思っていたものが
目の前に広がり、しかし実感がわかずに
異様に興奮するばかり・・・なのです。
三重塔には入館料なるものが必要。
エレベーターにて4階へ。
金網に張り巡らされてはいるが、フォトスポットの箇所だけ
四角く穴が開いていた。
パワースポットのフォトスポット。いいじゃないですか。
下の階に下りると、全面的に見られるので、
そちらに下りてみた。
またもや雨が酷くなってきたので、しばし休憩。
霧や雨や水しぶきで、あたりは真っ白
休みの日などは相当込み合うであろう場所が貸切状態である。
那智大社で「やたがらす」のみくじを引いたので開けてみる。
末吉であったが、
『風に柳のなびくが如し』
と書いてあった。
気にいった。私らしいじゃないか。
やたがらすみくじです。可愛い
空を見ると、龍が飛んでいた。
霧が龍のような形になり、雲に吸収されていくのだ。
「龍が飛んでいる」
本当にそう思ったのだ。神の場所である。
龍がいてもおかしくない。
「はぁ、雲が出来る様子が良く見える。というか初めて見たかも」
そんなことを友人と話して、しばらく見入っていた。
ここにきて、晴れ間は少ないが、
こうして、晴れ・曇り・雨の風景が一変に見られて
良かったのかも知れない。
小雨になったので、飛瀧神社までおりた。
那智の火祭りは明日だ。
祭りは見たいが、人混みは嫌いなので
わざと日にちをずらした。
数日の雨降りで水量が明らかに多いようだ。
瀧のしぶきを浴びても、延命効果があるよだ。
瀧つぼ近くに、延命水と書かれた
水汲み場のようなものがあり、杯があった。
初穂料というのだろうか?それを収めて
杯で水を汲み飲んだ。
が、今はほとんど雨水だろうな。
延命する前に、お腹を壊しそうだったので、
口に少し含んで飲んだ。
せっかくなので、杯はお持ち帰りした。
瀧のそばに行くと、轟音としぶきと風で
めちゃくちゃである。
ゲラゲラ笑いながら写真を撮ったり、両手を広げて
『延命がっちりポーズ』を取ったり。
ひとしきり回った後は、お昼を食べながらルート検討会。
昨晩 「かつうら御苑」さんで、
那智の語り部さんによる、那智の講習会があり、
それに参加して、色々リサーチしたので、
お勧めコースである、那智駅近くの補陀洛山寺(ふだらくさんじ)
に行くことにした。
那智駅について下車しようとしたら、
バスの運転手さんが、那智山周遊券を回収しようとした。
「あぁ、勝浦駅まで戻るので、まだ必要です」と言うと
「これは那智山のこの区間(那智大社周辺)が乗り降り自由で、
ここの区間(下山後)は降りたらチケットは無効です。
勝浦駅まで戻れば元が取れますよ』
なんだと!補陀洛山寺だって、立派な那智の仲間じゃないか!(笑)
結局、勝浦駅から大門坂までの運賃¥410
那智の滝前から那智駅までの運賃¥470で¥60円も余分に
払ってしまったじゃないか!!
帰りの那智駅から勝浦駅までの運賃も必要だし。
周遊券の¥1000が・・・ちっともお得じゃなかった。
¥60の差だが、お得と聞いて買って
お得じゃなかったのは、気分が悪い。
まぁ、ちゃんと説明を聞けなかった余裕の無さが悪いのだが( -д-)ノ
補陀洛山寺
補陀洛山寺は、補陀落渡海の出発点で有名らしく、
補陀洛山寺の補陀落渡海とは、
60歳を迎えた住職が、渡海船と呼ばれる小型の木造船に
30日分の食料と灯火のための油を載せて、
南方に臨む海岸へ(極楽浄土)向かうそうです。
まぁ、船で流されるわけですね。
住職が船の屋形のなかに入りこむと、
扉には外から釘が打ちつけられたそうです。
その模型が寺の横にあると言うのです。
決死の覚悟です。いや、死んじゃうんですが、捨身行です。
こんな小さな船で・・・・
本堂の中を見ると、木造千手観音立像の写真がありました。
「なんだ、写真じゃ仕方ないか」と本堂の中には入らずに
那智駅に引き返しました。
那智駅裏には、海水浴場があり、
バスの時間がまだあったので、行ってみました。
白砂で、海も綺麗でした。
バス停で待っていると、
タクシーの運転手さんが休憩に来ました。
色々話して、情報を貰いました。
「昨日、補陀洛山寺のご開帳やってたんだよ」
「火祭りは行かないけど、ご開帳は見たかったー」
本日も汗だくとなったので、露天風呂へ。
夕方はすっかり雨も上がり、再びお天気に。
夕暮れ時の露天風呂の気持ちよさ。
本日の課題はこれにて終了。
ホテル内のレストランからの風景
『身も心も延命されました』
しろみ