本日、振替休日のため国立新美術館の安藤忠雄展に行ってきました。

今年の夏に直島を訪れたのだが、その時の安藤先生の建築美に
圧倒されて、今回の展覧会は見逃すわけにはいかないと思いました。

もともと、安藤先生の建築物には、興味があり、
またとても好きだったので、インタビュー記事や、
特集番組などがあると、そのたびに見ていた。

安藤先生の人柄にも惹かれ、その受け答えの面白さが好き。
今回の展示会の音声ガイドには、説明と
本人コメントが聞けることもあり、大変楽しみにしておりました。

建築のドローイングや、模型、実際の建築物の映像がセットになっており、
ひとつ、ひとつ丁寧に見ていくと、時間がかかる。
あまり混雑はしていなかったので、ゆっくり見ていけたが、
順序など気にせず、空いているところを見ていけるので
混雑していたとしても、さほど気にならないのではないだろうか。

建築物の映像を見ていると、無機質なコンクリート素材や
鉄骨でも、光と影などと合わさると、荘厳さが出るのが
面白いところだった。

教会シリーズや、寺院や頭大仏など、信仰を対象としている
建築物がとても興味深かった。
一切の装飾的なものが排除されているにも関わらず、
見た瞬間に劇的な場面に遭遇したような気持になる。

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今回の展示会の目玉は、光の教会の原寸大の展示だろう。
屋外に建ててしまったのだ。

今回、こちらは写真撮影が可能だったので、
午前中の人がまばらな時間帯だったので、
運よく、人が入らず撮ることができた。

実物は、ガラスがはめ込まれていて、室内になっているが、
本人はガラスをはめこまないプランを提案したそうだ。
信者側から「寒いでしょう」という反対にあい、
仕方なく、ガラスをはめ込んだらしいが、本人、いまだに
「いつかとってやろうと思っています」とコメント(笑)

「寒ければ、身を寄せ合って祈ればいいんですよ」的な
ことを言っていました。

不便さを、住む人が考えながら工夫して住む。
住む人も体力勝負で住む。

住吉の長屋では、中庭があり、
部屋への動線で、外に出なければいけない。
以前見た、インタビューで、
「雨が降ったら、どうするんですか?」という施主の質問に
「傘をさせばいいじゃないですか。中庭の切り取られた
この空が、あなたの物になるんですよ」という答えに
感激してしまった。

直島のベネッセハウスに行ったとき、
同じように、中庭があり、
そこに磨かれた巨石がおいてあり、
寝そべりながら空を眺めたのだ。
あの何とも言えない感覚。
私だけの空になっていたのか。
不便さと引き換えに、空を手に入れるのだ。

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コンクリートの隙間から、風が吹いてきた。
確かに寒い・・・が
自然が信仰だった時代もある。
十字架から神の息吹を感じるのも素敵だなと思う。
が、確かに寒い。

移り行く光を一日楽しみたい。
夜はどんな風景が見られるのだろうか。

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直島プロジェクトの展示も、写真撮影OKだった。
直島では黄色いカボチャを撮れなかったので、ここで撮りました。
直島全体の模型。


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地中美術館の全容です。
一度建てて、再び埋めなおしたそうです。

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光の教会のクリアファイル。
十字架のところがシースルー構造。

『光と影とコンクリート』