東京都美術館で開催中の「若冲展」に行ってきました。
約一ヶ月という短期間の上、連日美術関連のTV放送のおかげで、
大変な混みようとは聞いていたのですが。
チケットを事前に買ってしまったので、東京に居ながら
清水の舞台へ行く気持ちでむかいました。

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平日の振休といえども、出勤日通りに起きて、7時過ぎに家を出て、
東京都美術館に着いたのは、7時45分ごろでした。
既に200人近い人が並んでいました。

チケットを持っていない人は、開館時間に買い求めて、
また最後尾に並びなおさないといけないので大変です。

開館時間より少し早目に開きました。
すぐさま1階に向かい「釈迦三尊像」と「動植綵絵」のメイン会場へ。
やった!少ない!
焦る気持ちを抑えつつ、一点一点丁寧に見ることが出来ました。
本物を見るのは初めての、大好きな群鶏図。
酉年の時に、これを年賀状にしたくらい。
羽の一枚一枚が、浮き上がって見え、触ったら感触が伝わりそうな気配。
一匹くらい、動いてるのでは?と思うほど。
白い羽を持つものは、自から発光しているのでは?と思うくらいの白さ。

絵は円形に配置されているので、空いているところから
見て行くのがベスト。
皆空いているせいか、余裕を持ってゆずってくれたりして、
30幅全部一番前で、自分の時間で見ることが出来ました。

一通り見て回ると、さらに奥に絵が・・・
あぁ、混んできたな、まだあるのかと思ってみると、
最初に見た紅葉の絵。

やった!全部見ることができた!!
その後さらに2階にあがり、プライスコレクションを見に行きました。
「鳥獣花木図屏風」の白象がやっぱり可愛い。

2階も堪能して、いよいよショップへ。
しかしながら、お目当てのものは大半が入荷待ちか、売切れ。
入荷待ちは、もう来ないでしょう?という半信半疑。
ポストカードのセットと見開きのクリアファイルを購入。
ガッカリしながら、すぐに会計。

そのままくるりと向きを変え、エレベータにて地下に戻り、
最初の会場へ向かいました。
この頃には、身動きが取れない状態。
それでも、空いてそうなところから、点々と鑑賞。

楽しみにしていた、百犬図は、8日で終わったとのこと。
その代り、野菜たちの涅槃図がありました。
これも好きな題材だったので、嬉しかった。

「乗興舟」こちらも大変楽しみにしておりました。
「美の巨人たち」で見てから、一度は見たいと思っていました。
まるで、写真のネガのような絵。ケースの前には人が溢れており、
ガラスケースにも寄ることができません。
なんとなくできているであろう、列に並んでもちっと動きません。

仕方なく、人垣を分けるように、片目で見ていたところ、
前に居たおば様が「あんた、見なさいよ」と場所を譲ってくれた。
「ありがとうござます!!」途中から参加したのだが、
やっぱり、凄かった。最後の方まで見て、
再び前の方に戻り、隙間から覗き込んでおりました。

段々身動きが取れなくなった頃、地下一階が終わり、
再び一階の「動植綵絵」を観に行きました。

入館してから2時間くらいは経っていたと思います。
ラッシュ並で、絵に近づくことすらできません。
群鶏図の前は、将棋倒しになるのではと思うほどの
押し合いへし合い。危険すら感じたのですが、
それでもなんとか、再び見ることが叶いました。

流し見しながら、気になったところを再度見て、
ショップを通ったところ、今度はお会計の列が、尋常じゃなく。

混んでいると聞いていたので、諦めようかと思っていたのですが、
やっぱり行ってよかったです。
本当に感動し、心の琴線どころか「ざわざわ」とざわつくほどの
感動がありました。

なので、これから行かれる方に。
早目に行って並んで、
1階、2階、買い物して、地下1階のルートを行くのがおすすめです。
朝の1時間くらいなら、まだましです。

12時ちょっと前だったので、レストランで食事をして、
出てきたら、これまたレストランの長蛇の列。

下の美術館のミュージアムショップに行くと、
思いがけず、若冲さんグッズが。
若冲展用に作ったものではないようです。
A4のクリアファイルを4枚ほど購入しました。

美術館の外に出ると、180分待ちの札を見て、卒倒。
いえいえ、ほんの数十分前は、200分待ちだったそうで。

『本日は平日なり』