最終公演をむかえました。

すでに記憶が身体に染み込んで、私の血や骨や肉になろうとしており、

すでに細かいことまで覚えていないという。

 

1曲目の「GO AHEAD!」 

フリートークの場面で、殿下が「GO AHEAD!」の間奏で

この曲の一番難しいところで、

閣下が振り返り、さっそうと退場する場面で、

思いっきり変な顔をして自分を笑わそうとしたことが、

このツアーで一番印象に残っていると言った。

 

「いやぁー、信頼されているんだなって思ったよ」

閣下も2Daysともなれば、身体が疲れているから、

集中してやろうと思うけど、思いすぎて堅くなることもあるから、

笑わせてリラックスさせようと・・・(笑)

一番集中しなければならない時に、笑わせて去っていく。
ここは任せても大丈夫という信頼あってこその笑いだと。

私が忘れられないのは最終日(今日)の
「REVOLUTION HAS COME」の時の閣下。
風は嵐に~♪のところで、マントをハタハタハタと振りながら
唄われていた姿を見て、爆笑した。
「そんな嵐があるかい!!」唄中に突っ込みを入れたのは
初めてかもしれない。
隣で友人も撃沈していた。あぁ、同じところ見ていたのね。

今回away的な気持ちで臨んだと言われたジェイル代官。

脱退当初、急な事で嫌な思いもさせ、迷惑もかけたけど、

こうしてまた受け入れてくれたメンバーとみんなに感謝していると

言った。

 

今回長官が、参加しなかったことに、

いろいろな意見があり、受け入れられないという信者の訴えもあったそうだ。

閣下が(常に変化していく聖飢魔IIを受け入れられないなんて)

「そんな子に育てた覚えはありません!」と言い放った時には

拍手が湧き上がった。

感謝を素直に口にするジェイルの後に、

愛車のチャリンコに乗って、ステージに登場する参謀。

「いやぁー出づらかった」と言いながら恐縮し、

「ジェイルが良いこと言っているし、閣下にはこうやって

出るって言っちゃったし」

すると閣下が「うちは何でもありのバンドだから」と笑って

拍手が湧き上がった。

 

長官宗である友人が「それでも喪失感はあるよ」とポツリと言った。

自分も無いと言えば嘘になる。

受け入れられるが身に沁みついたものは、なかなか変えられない
彼らが見せてくれる最高のパフォーマンスは何ら変わりない。
分かっているが、その場に居ないことは、
今更ながらに一名、一名の存在のデカさに思い知らされる。

世間からの評価が低く、我々は無冠の帝王であるが、
信者諸君が自分たちの冠であると言った閣下。
この状況でそれを言うか。頼むから泣かせないでくれ。

「BRAND NEW SONG」の時には大合唱になった。
大声で唄いながら拳を振り上げ、両隣から聞こえてくる
唄声に励まされ、一体感が生まれる。何度となく経験したが、
この感覚は鳥肌ものであり、内から湧き上がってくる闘争心と
生きている実感と一抹の寂しさ。

最後の「EL DORADO」も大合唱になり、あらんかぎりの声で
唄いました。一瞬、舞台上のライティングで目がくらみ、
光の先に閣下がおられ、酸欠っぽくなって頭がクラクラした時、
自分が構成員の傍らにおり、一緒に唄っている感覚に陥りました。

最後は構成員が横一列に並び、一名ずつ階段を上り
その先にある、月(地球のシルエット)の中へ行き、奈落へ帰って
行きました。一名ずつ消えていくその後ろ姿は、
解散ミサを彷彿とさせるものがあり、涙で視界がぼやけました。

『彼らにまた会えるのだろうか』


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美輪様から、参謀に花が送られていました。
美輪様は、ロックは嫌いだけど、聖飢魔IIは聴けるって言ったんだとか。
幅広い・
・・