レンタルでこの映画を観たのは、今年の6月である。
感想をアップすることも忘れていたが、
自分の中では、かなり好きな部類であった。

パプリカという映画がBSで放送された。
なんでも監督の「今敏」さんが8月に亡くなられ、追悼番組で
放送されたようです。

私は何にも知らず、あれ?観たような絵だと思い、
録画していました。

パプリカを見初めて「あぁ、東京ゴットファーザーズの監督さん?」と
驚いたというくらい、何にも知りませんでした。

東京ゴットファーザーズのストーリー性もそうですが、
写真と見紛うばかりの背景と、洒落た描写に
「今まで知らなかったなんて、損した!」と思ったほどだった。

パプリカでは、原作があるが、
監督独自の解釈で作られているらしい。
まるで劇団×××でも見ているような
節回しの、意味があるのかないのかよくわからない
台詞が羅列されており、言葉遊びが面白かった。

「そうか、若くして亡くなられたんだ」そう思ってネット検索をすると、
遺書というキーワードがヒットした。

亡くなった翌日に、自信のサイトに「さようなら」というタイトルで
ブログがアップされていた。

あまりにも突然の余命宣告。
時間が無く、色々な支障をきたすため、
周りの人間にも内緒にしていたようだ。

自分の置かれている立場、自分の人生、周りの人間への気遣い
色々なことが書かれていた。
最後に、遠方に住む両親と会う場面では、
涙なくしては読めなかった。

死を受け止め、死を覚悟し、死を語る。

「そういうやつ」だったでしょ・・・
無念以外の何物でもないが、自分らしく出来たこと
自分らしくいるためには、自分らしさを残る者に託し
精神を受け継いでもらうために、最後まで自分を貫き通した監督。

知らずにいたけど、そのブログから
色々読みとらせてもらい、教えられ、
またこれも監督の1つの作品だと思います。

ご冥福を心からお祈りいたします。

『知ることが出来てよかった』


今さんは、時間を貰えたんですね。



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