3日の日、用事があって日比谷経由で帰宅する途中、
父親に連絡をとってみると、家でポツネンとお留守番をしているようだった。
「お父さん、家に居るよ」
「日比谷公園にジャズの演奏を聴きに行くって言ってたのに」と母。
日比谷でお昼を食べながら、ポツネンとしている父が不憫になり
「明日天気がよかったら、お弁当を持って公園に行くか・・・?」
翌日起きると、父親がパジャマ姿にお出かけ用の帽子をかぶって
新聞を読んでいた。
「なにあれ?」と父親を指差すと母親が
「お父さん、嬉しくてしょうがないの」と笑った。
そんな母は一生懸命弁当の準備をしていた。
「あれ、行くのやっぱり」
「行くよ♪」
電車に乗って、新木場にある夢の島熱帯植物館に行った。
みどりの日で入園が無料だったからだ。
何回か訪れた事があるので、適当に流して、
近くにある広場に行き、お弁当を広げた。
母親がカバンから出してきたのは、2段重ねのお重箱だった。
「花見じゃないんだからさ・・・随分と頑張ったね」というと
母親は「たまになんだから・・・」と言いながら、
ビニールシートを広げると、桜の花びらが舞った。
「えぇ?」と母と見合わせてビックリすると、
先月父親が花見に行った時に使用したので、紛れ込んだのだろう。
少し茶色くなった桜の花びらがシートに張り付いていた。
「花見だ、花見だ」と母が喜び、
道行く人が、たいそうな重箱の中身を覗き込むようにして
過ぎ去って行った。
「気持ちがいいので、寝たい」と言い出し、
ゴロ寝をしている側のベンチに母と2人並んですわり、
「たまにはいいね」「いいね」と満足モード。
帰りに、マリーナ側を通って、新木場駅に帰りました。
父親の体調を気遣いながらの散歩でしたが、家に帰ると
「楽しかったぁー。お母さんありがとうねぇー。しろみもありがとねぇー」
と連呼し、疲れたーとベットに入り夕方まで起きてこなかった。
「ちょっと頑張りすぎたかな?」と母に心配して聞くと
「うーん。でもまた抗がん剤が始まったら、出かけられないし。
満足そうだったからいいじゃない」と。
『そうだね』
父親に連絡をとってみると、家でポツネンとお留守番をしているようだった。
「お父さん、家に居るよ」
「日比谷公園にジャズの演奏を聴きに行くって言ってたのに」と母。
日比谷でお昼を食べながら、ポツネンとしている父が不憫になり
「明日天気がよかったら、お弁当を持って公園に行くか・・・?」
翌日起きると、父親がパジャマ姿にお出かけ用の帽子をかぶって
新聞を読んでいた。
「なにあれ?」と父親を指差すと母親が
「お父さん、嬉しくてしょうがないの」と笑った。
そんな母は一生懸命弁当の準備をしていた。
「あれ、行くのやっぱり」
「行くよ♪」
電車に乗って、新木場にある夢の島熱帯植物館に行った。
みどりの日で入園が無料だったからだ。
何回か訪れた事があるので、適当に流して、
近くにある広場に行き、お弁当を広げた。
母親がカバンから出してきたのは、2段重ねのお重箱だった。
「花見じゃないんだからさ・・・随分と頑張ったね」というと
母親は「たまになんだから・・・」と言いながら、
ビニールシートを広げると、桜の花びらが舞った。
「えぇ?」と母と見合わせてビックリすると、
先月父親が花見に行った時に使用したので、紛れ込んだのだろう。
少し茶色くなった桜の花びらがシートに張り付いていた。
「花見だ、花見だ」と母が喜び、
道行く人が、たいそうな重箱の中身を覗き込むようにして
過ぎ去って行った。
「気持ちがいいので、寝たい」と言い出し、
ゴロ寝をしている側のベンチに母と2人並んですわり、
「たまにはいいね」「いいね」と満足モード。
帰りに、マリーナ側を通って、新木場駅に帰りました。
ここは葉山?いえいえ新木場です。
父親の体調を気遣いながらの散歩でしたが、家に帰ると
「楽しかったぁー。お母さんありがとうねぇー。しろみもありがとねぇー」
と連呼し、疲れたーとベットに入り夕方まで起きてこなかった。
「ちょっと頑張りすぎたかな?」と母に心配して聞くと
「うーん。でもまた抗がん剤が始まったら、出かけられないし。
満足そうだったからいいじゃない」と。
『そうだね』