ひねもすミシン

人生日々ぶつかり稽古 洋裁作品をUPしています。 他に旅行記や闘病記なども。

2007年02月

5回目の抗がん剤治療始まる

父親の5回目の抗がん剤治療が始まりました。

点滴治療した後、ゲンナリして帰ってきた父。
「どうした?気持ち悪いか?」と聞くと
「腹が減って気持ち悪い・・・パン食べる」と今回も食欲旺盛。

点滴投与中の頻便を気にして、昼抜きで病院に行くので
毎回、腹っぺらしで帰ってくるのだ。

家に帰ってきて食事した後、毎度の事ながら
頻便になり、点滴治療後のトイレの回数が特に増えるのだ。
「始まったぁー」と嘆きながらトイレの往復。
それがダラダラと続く、今朝方ようやく落ち着いたようだ。

「顔が赤いんだけど」と父親。
「それは、抗がん剤が原因だから」

点滴治療して5日間くらいは、ダルそうにしている。
本日より、錠剤の抗がん剤を3週間続ける。

抗がん剤治療が進み、今父親が苦手としているのが、匂いである。
料理の匂い、特に野菜を煮ている匂いが特にだめだ。
今は、玉ねぎと長ネギの匂いが駄目らしい。
「つわりだね・・・」と母親が笑う。
最近太った父親の腹をなでて「贅肉太郎がいる」といって笑う。

それにしても、頭の毛はすっかり抜け、
まつ毛、眉毛も抜けている。
しかしヒゲは生えてくるのだから、不思議なものだ。

外から帰ってきて、父親の頭に両手を乗せて暖を取ったら叱られた・・・。

『桜が咲く頃に』

そろそろです

来週の火曜日から、また父親の抗がん剤治療がはじまります。

一時生えてきた髪の毛も、抗がん剤を飲み終えた1週間後に
やはりまた抜けました。まつげも数本あるのみとなりました。
やはり、抗がん剤服用時よりも、飲み終えて1週間あたりで
何かしらの症状がでます。

それでもなんとか元気に生活しています。
雀のエサやりも楽しみのひとつですが、
最近はカーテンを開けると、雀がちゃんと待っています。

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和風ドールハウスも2つ目を完成させました。

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今回も血液検査に問題なく、5回目の抗がん剤治療を
始められることを願っています。

『ささやかな楽しみ』

みっ、見ている!

んっ?なんか変・・

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みっ、見ている!覗いてる!!


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営業所のだるまさんが、本社へ送られます。
宅急便のドライバーさん、ぶったまげるだろうな。
キヒッ。


殿のちょんまげを切る女

e+の得チケにて、勘三郎さんと藤山直美さん主演の
「殿のちょんまげを切る女」が半額で見られると知り、
早速購入して観に行って来ました。

時代は幕末から明治維新の今の宮崎県が舞台であった。
世継ぎが産まれず、奥方様である千代梅(直美さん)に
期待と非難が集まる日々である。
「女は子供を産む機械じゃないんです」と
時節柄のギャクが飛び出し、拍手喝采の場内。

優柔不断で1人では何も決められないお殿様(勘三郎さん)が
滅び行く幕府に付くか、新しい時代を切り開く薩長側に付くか決めかねていると
痺れを切らした薩長側から総攻撃を受ける。
そんななか、大政奉還の知らせを聞き戦どころではなくなった。
廃藩置県により、殿様としての地位を捨て、
全うに生きよう、百姓として生きようと「ちょんまげ」を切るのである。
その「ちょんまげ」切る女が奥方役の直美さんだった。

後に元殿様は、周囲の者たちに後押しされ県知事を目指すのだが、
そのときの演説にて
人を思いやる心を忘れず、その人の立場になって考え、
生きて来てよかったと思える政治を・・・
「そのまんまで、そのまんまが・・・」と
時節柄のネタでまた笑いが起きました。

しかし、その演説は台詞ではなく、
今のこのおかしくなった世の中に生きる、自分達のへの強烈なメッセージ、
応援として受け止められたのである。

途中、殺陣のシーンで
奥方様のお付きである爺役(?)の大村崑さんが、 
「とんま天狗」の扮装で登場してきた。
これには場内がどよめきました。
自分は懐かしのテレビ番組でしか観たことはありませんでしたが、
一緒に行った母などは、拍手をして大喜びでした。
大年のCMネタ「オロナ○ン」とか「眼鏡が曇る」とかをやっては拍手喝采。
なぜか私も拍手喝采で大うけでした。
いいもん観られたなぁー。

直美さんが、タンカを切って、人を諭す場面がありましたが、
まさにお父様譲りの台詞回し。
またそのあまりにも似ているところを
お客様も楽しみにしているんでしょうね。

そう言えば、大河ドラマの市川亀次郎さんですが・・・
師匠の市川猿之助さんそっくりの間の取り方、台詞回しに
寒気がすること(よい意味で)があります。

『濃いぃ?血筋』

デーモン小暮の邦楽維新 Collaboration 青山本場所

デーモン小暮の邦楽維新 Collaboration 青山本場所
・守禮の巻
・羅城の巻
と2週連続表参道へ出かけてまいりました。

私も随分歯止めが利くようになり、
6回公演のところ2回分のチケットのみ購入。
しかしそのうち羅城の巻では、最前列ど真ん中のチケットを入手し
しばらくその栄誉を実感することなく、最後の曲にてようやく気づく
馬鹿ものでした。

・守禮の巻
はじめて琉球音楽にじかに触れ、とてもよい機会でありました。

名嘉常安さん/三線
三橋貴風さん/尺八

この度、三橋さんが考案したという、ウチナー尺八が登場した。
なんでも尺八が伝わってきたルートを考えると、
沖縄にも尺八がありそうなものだが、どんなに調べても
その原型すらないことがわかったらしい。
尺八の素材である竹が生息していないというところに
原因があるそうだが「そんなはずは無い!」と三橋さんが
自ら琉球音階にあったウチナー尺八を作ったそうだ。
演奏していただいたが・・・。アラビアン系に聞こえたが。

朗読はインド叙事詩「ラーマーヤナ」
ますます朗読が上手くなっている閣下。
すっかり魅了されました。

・羅城の巻
「最前列の”ア”ブロックでございます」ともぎりの姉さんに言われ
「なんですと?」と友人と顔を見合わせ、
しかも直球ど真ん中。
「ひぃー寝られない。ごめん途中白目むいているかも」
すると友人が「私は目を閉じて聞くのが好きなのよ」と言い訳。
刺されるよ(笑)

お久しぶりのオルケスタ・デ・ミヤビヤーナの皆様。
篳篥・笙・龍笛の雅楽です。

朗読は芥川龍之介の「藪の中」
以前豊川さん主演で「MISTY」という「藪の中」を題材とした
映画があった。
これは観に行ったので、朗読中場面が思い出された。
しかし閣下の朗読は本当に面白い。
平均45分だというが、その長さをまるで感じない。

最後の曲で、 平原綾香さんの「Jupiter」を唄い始めたとき、
少し前に出てこられた。
バックにはミラーボールの流れる光。
自分の視界には、閣下しか入らない。
その瞬間「あれ、今私は世界一の幸せ者?」と初めて悟り、
「ひゃぁー」と口をあけて固まった。
今更遅い・・・。
散々、自分の目の前を通って舞台に上がられていたのに。
後から聞けば、友人もそのとき初めて
「最前だった」と気が付いたようで。

今年で8年目を迎えた邦楽維新。
どんどん回数を増やし、発展させてもらいたいステージである。

『守禮門に羅城門。デーモン小暮に閉門は22時』





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