腸閉塞で入院してから、気になることがあります。
夜中になると、父親の言動がおかしくなるのです。

「夜になっても眠ることができない」という父親のために
睡眠剤が出ましたが、飲みだした日から、
夜中に突然騒いだり、徘徊したりするのだそうです。
昼間に面会に行っても「今までそこに、○○さんが来ていた」と言ってみたり、
母親がベットを取り囲むように3人も立っていた・・・と言ったり。

母親が今朝面会に行くと、立ちあがって荷物の整理をしていたので
「お父さん何しているの?」と聞くと
「何をしているのかわからない」と答えたそうです。

その後、私が面会に行くと、
「ここに女の人が入ってくるから(入院してくるから)
個室に移ってくれって言われた・・・」と言うのです。

「男性用の部屋に女性が入院するはずないでしょう?なに言っているの?」
と聞くと「見ていろ、明日になったらわかるから」と答えました。

あまりにも言動がおかしいので、看護師のところに行って確認しました。
若い看護師に「最近、父親の言動がおかしいのですが」ときりだし、
部屋の移動について聞きました。
すると、話しが聞こえたのか、ベテランの看護師が
「勘違いです。勘違い。大部屋への単なる移動ですから」と
顔をしかめながら、話を遮るように答えられました。
その遮り方と言い方が、いかにも「また始まった」という感じなのです。

夜中はどんな感じなのか、話を聞いたところ
「睡眠剤が合わないのか、そわそわしたり、ごそごそ動きまわって
荷物の整理を始めるんです。昨日は廊下を歩きまわっていたので・・・」

なんにも対応しないの?おかしいと思わないの?
と突っ込みたくなりました。
母も今朝がた、看護師さんに「言動がおかしいのですが」と聞いたそうです。

気になったのでネットで調べると
「せん妄」
というキーワードがヒットしました。

始めて聞く言葉です。

術後せん妄とは、手術をきっかけにしておこる精神障害。
手術の後、平静になった患者が数日たってから、
急激に錯乱、幻覚、妄想状態をおこし、
1週間前後続いて次第に落ち着いていく症状。

そのほかに、父親と同じような症例が書いてありました。

「見当識障害」
時間や場所、人物がわからなくなる。
人によっては幻が見える(幻視)。
亡くなったはずの家族や知人がベッドの側に現れたという。

奇声を発して暴れたり、夜間に徘徊したりする場合もある。
中には点滴や排尿の管を自ら抜いてしまったりする。

そして、父親と同じに『荷物整理』を頻繁にする人もいるようです。
まぎれもなく『せん妄』でしょう?

入院からのストレスにより、起こっていることだと思われますが、
認知症にでもなったのかと思いました。

ネットで調べてそうだと、確信するのもどうかと思いますが、
看護する側(病院)が、すでに認識してくれて
ケアーしてくれていることを願います。
だって「ネットで調べたんですが、せん妄じゃないんですか?気づいてないんですか?」
なんて突っ込めませんからね。
ここ数日、睡眠剤の薬をいろいろ試してくれているらしいと聞いたので、
とりあえずは様子を見よう。

そうそう、父親の腸閉塞の手術ですが、腸自体は切除しておりません。
絡まった部分をほどいただけです(っていう表現もなんですが)
しかしあと半日、手術が遅れていたら腸が腐って
腸の一部を切除しなければならない状態だったようです。
なんとか持ちこたえて、抗がん剤が抜ける4週間後までがんばって
その後に耐えきれなくなって手術。
あと半日遅かったら、腸を切除しなければならなかったはず。

なんと土俵際で頑張る父親なのでしょうか。
相変わらず運がいいぞあんた。

『ネットが頼りに』