仕事から戻ると父親が、足の親指にサランラップを巻いて
ちんまりと座っていた。

親父様は、親指に怪我をしていた。
それがいつどうしてなったのかが判らないが、
爪の生え際(側面)が化膿しており、
歩くたびに足が圧迫され、ますます深く傷のような
感じになり、最近では余り散歩にも行かなくなった。

傷口からは始終血が滲み、気になるようだ。
医者には見せたが、下手にいじらないほうがよい
とのことで、自然治癒にかけたのだが
一向によくならない。

今日の昼間、足を引きずりながら家を出ると
隣の親父様に行き会い、
「足どうしたの?」という問いかけに
理由を答えると

「ラップを巻くのがよい」と言ったらしい。

消毒しては駄目。傷口にラップ。

そんな馬鹿な。
見るとラップに溜まった、ジュクジュクした液・・・。

「止めろ、止めろ。そんな傷は乾かすの一番だろうが」と
言うと、父親も
「だよなぁー」といって、即剥いた。

しかし気になり、自分の親指にラップを巻いて過ごしてみた。
汗ばむ;; やっぱり駄目だ。

しかしやはり気になりネットで調べて見ると。
あったんです。

湿潤治療(ラップ療法)

ひゃぁー。
読めば読むほど、隣の親父の話と一致すること。
もぉーおかしくておかしくて、
父親を手招きして、画面を見せる。

親父も満面の笑みで大笑い。

「いやぁー疑った疑った。足洗おう!足洗おう」

傷口を水道水で洗って、あとはラップを巻いて
紙テープなどで縁をとめるだけ。
後は毎日洗ってはラップを巻き直すと
直りが早いとのこと。

あのジュクジュク液も訳があって出ているそうで!
いやぁー本当かい!

『ものもらい(麦粒腫)』の時には、人に見られないように
おへそに塩入れて絆創膏で蓋をすると直るって聞いた時
依頼の驚き。

とにかく隣に向かって謝る親子。
そして実践。

果たして本当に直るのか!
期待が膨らむ。

疑問難問はネットで調べる。
そんな馬鹿な!がネットで判る。
これまた面白い世界ですな。

『ネットは広大だわ』 うふふ。