父親の6回目の抗がん剤治療も辛い1週間目を過ぎ、
ぽちぽち活動範囲を広げております。

父親の指先がかなり黒くなっています。
掌を見ると、バナナのシュガースポットのようなシミが点々とあり
それが今ではかなり多くなり、掌全体と手の甲側にも出来ています。
髪の毛などは、帽子をかぶれば隠せますが、
指先は隠すことができないので、父親は気にします。
「指が黒すぎない?俺、薬臭くない?」とたまに聞いてきますが
「確かに黒いけど、人が凝視するほどじゃないし、
そんなに気にして見ていないよ」
と言うと「そうかぁ?」と自分の手を繁々と見ています。

昨日、父親の幼馴染がまた遊びに来てくれたようです。
お土産に野菜や果物を沢山持ってきてくれて、
「今朝取れてたてのトマトだって」と見せてくれたのは
箱詰めされて、1個1個仕切りがついたものでした。
「すげー箱入りトマトなんて始めて見た」と興奮していると、
父親が「あぁ、それモナカのお菓子箱に入れてきただけだよ」
箱には「白松がモナカ」の文字。(懐かしい・・・)
そのトマトは甘くて青臭くて、デザートに出てきたイチゴよりも甘かったのでした。
トマトと塩の味が絶妙。

父親が夕食後、今日のお礼のお電話をすると、
今日来られなかった奥様が出たらしく、
「今度も旬の野菜を持って、一緒に行くね」と言われたらしく
「楽しみにしているよ」と元気に笑っていた。

ところで、昔からこの
「白松が・・・」の、「が」が気になっていたんだけどね。
「白松が、モナカなんだ」と思っていたら、
「白松がヨーカン」とか「白松が銅鑼焼き」とかもあって、
「本当は、白松が何なのよ!!」って

『人から元気を貰うことって、本当にあるんだね』