排便機能障害
直腸には便を蓄える能力(貯留能)がある。
直腸が切除されると貯留能が障害され、少量の便で便意を催す。
そのため少量の便が頻回に排出されるようになる(頻便)


今の父親の状態が、まさにこれ。
便失禁などの心配はなさそうだが、頻繁にトイレに行くために
落ち着いて何かをすることが出来ないのだ。
食後、便意が落ち着くまでに数時間かかり、その後数時間は落ち着くが
また食事の時間になり、また頻便に悩まされる。
夜中などは、1時間半ごとに起きるので、寝た気がしないという。
最初はそれほどでもなかったのだが・・・。
やはり食事の量もふえてきたからだろうか。

「これじゃ、外にも行けない」
お腹を落ち着かせるために、寝てばかりで動こうとしないので、
「寝て暮らすわけにはいかないんだからね。自分から動きなさい!」と怒った。
シブシブ動きだす父。
昨日、やっと近くのパン屋まで散歩してくると言い「がんばれ!」と送り出したが
30分経たずに「トイレ、トイレ」と戻ってきた。

半年や1年経たないと良くならないし、何年たってもこの障害は残り
以前のような状態には戻らないと言う。

今はなんとか父親の気晴らしになるような事をし、
少しずつでも外に行けるようになればと願うばかりです。

『父!頑張れ』